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Recipe3  食欲の秋
やっと暑い夏が過ぎ、過ごしやすい季節になってきました。さて、秋は何といっても食欲の秋。食欲も次第にアップしてくるのもこの頃。でも、食欲のまま食べていると間違いなく体重もアップ、すると健康度はダウンします。ご用心あれ。 ・・・とはいっても、せっかくの秋ですから、旬のものを楽しみましょう。では、本日は秋の味覚としてのサンマと柿についてお話します。

■お話:管理栄養士 森田友美さん(プロフィール)

 

柿

秋には美味しい果物がいっぱい。その中で今回注目したのは「柿」です。

 

ビタミンC効果
昔から「柿が赤くなれば医者が青くなる」と言われています。なかでもビタミンCは、100g中70mgとミカンの約2倍の量を含んでいます。柿1個が約200gとして、140mgのビタミンC取れます。成人が一日に必要な量が100mgなので、柿一個で必要量を十分摂取する事ができます。ビタミンCは強い抗酸化力をもち、それは過酸化脂質の生成を抑制し、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞を予防します。また、ビタミンCには免疫力を強化する作用があるので、ウイルスから体を守ってくれます。その他にも、がん予防や抗ストレスホルモンであるアドレナリンを生成するときの材料になるなど大活躍です。ビタミンCは水に溶けやすく、熱に弱いという特徴がありますが、生で摂取できる柿などはそのままビタミンCを摂取できます。

 

 

その他の栄養効果
ガン予防に役立つビタミンAや動脈硬化や高血圧の防止にも効果的な食物繊維、カリウムも豊富。また、昔から柿は二日酔いによく効くと言われていますが、柿の中にはアルコールを分解する酵素が含まれているとか。

 

 

食べるときの注意事項
食べ方としては、生食が多いですが、柿は消化があまり良くない上に、体を冷やす作用も強いので胃腸が冷えやすい人・病後の人はたくさん食べるのは禁物です。疲れや、飲み過ぎ、運動の後で体が火照ったときは酢の物なんてどうでしょう。体内の余分な熱を冷まし(柿・キュウリ)、肝臓の解毒作用を高め(柿)、ミネラル(ワカメ)豊富と三拍子揃った組み合わせで酢の物を。

また柿の葉はビタミンCが多く、利尿効果、新陳代謝の促進、高血圧に効果的。むくみや血圧の気になる人は是非、柿の葉茶がオススメです。

 

切り方のポイント

1)ヘタの部分を大きめに切り取ってから、縦に切ります。
2)柿の溝に合わせて切れば、種を避けて切る事ができます。
3)皮をむく

種の周りとヘタの反対側の花落ちという所は特に甘みが強く、ヘタに近い程甘みは少なくなります。

 

 

柿とチーズのサラダ:柿をつかった、混ぜるだけでできちゃう超かんた〜んな料理を紹介

材料と作り方(2人分)

1〜2個   【ドレッシング】    
玉ねぎ 1/2個 マヨネーズ お好みで
きゅうり 1/2本 和風ドレッシング お好みで
ロースハム 2枚 塩・こしょう    
冷凍コーン 大さじ2    
スライスチーズ 2枚    
ミント 飾り用    


1. 柿は薄いくし型に切ります。
2. きゅうりと玉ねぎとハムは、千切り。
3. 玉ねぎはボウルに入れ、塩でよく揉み、水気が出たらざるに入れ、軽く水洗い。そのあと水気を切っておきましょう。
4. スライスチーズは細切りに。くっつきやすいのでばらしておくこと。
5. 冷凍コーンは沸騰した湯にさっとくぐらせ、解凍しておきましょう
6. ボウルに柿、ハム、きゅうり、マヨネーズを加えてよく混ぜ合わせましょう。
7. 水気を切った玉ねぎとコーンを入れ、ここで味見
8. 和風ドレッシングをお好みで入れて、胡椒を少々。
9. 最後にチーズを入れ混ぜる。バラバラに入れてね。
10. 器に盛ったら、ミントを上に飾りましょう。

 

材料の目安量はあくまでも目安。お好みで量は加減して下さい。その他、リンゴやくるみなど入れてもいいでしょう。またドレッシングの工夫次第で、洋風にもなるし中華風にもなります。

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ちょっと一口メモ

今回のレシピは二つともチーズを使用しました。
チーズはカルシウムだけでなく、ビタミンB群を豊富に含んでいます。ビタミンB群は、脂質、糖質、たんぱく質など三大栄養素を分解しエネルギーにかえる補酵素としての役割があります。また、ビタミンB12はからだを構成する細胞の新陳代謝を助けています。

また、ビタミンAも多く含まれています。ビタミンAは免疫力を高め、われわれの体を病気から守り皮膚や粘膜の健康を保つ役割りをもっているため、若さと美しさを保つためには非常に大切な栄養素です。夏の肌の疲れがでてくるこの季節、栄養価が高く美味しい料理を食べてストレスに負けない強い肌を作りましょう。